宗教的な課題というものはもうあらためていうまで

もなく、自己とは何かということに尽きるんです。こ

の世に生きている自己、この世に生まれた自分、この

世に生きていく自分とは何かと。このことに尽きるの

ですが、この世に生きている自己はただ、自己だけで

生きているのではない。時代性と社会性を持って生き

ている。つまり、それを実存というんです。時代性と

社会性を無視して生きるわけにはいかない。時代性と

か社会性は、ただあるのではない。私たちにとっては

つねに課題としてある。

 その人その人が生きているところでさまざまな問題、

さまざまな課題があります。しかし、さまざまな課題

があるというけれども、たった一つそれが私たちにと

っての問題、私たちにとってのという限定ですね。ほ

かの問題を全部ほったらかしておけというのではない

んです。私たちにとっての問題という、それが浄土に

生まれるべく聞法している私たちにとっての問題とい

うことなんです。少なくとも、親鸞聖人の遺弟の名を

借り、信心の行者と呼ばれている私たちにとって、い

ったい今日何が課題であるかという、その課題の意味

ですね。つまり、ほんとうに自分というものを、後生

の一大事において問いかけている如来に応えるべき課

題です。そういう問題はそうざらにあるわけではあり

ません。     (藤元正樹氏『私たちにとって

今、何が大切な課題なのか』より)

第2号

宗門に風をおくりこむ会

光風(ひかりのかぜ)だより

一般質問(8日午前) 持ち時間5

キャー短い!

一昨年10月の中越地震、昨年1月女性会議、3月末教学研究所所長役免、5月お待ち受け法要等における総長の言動に、私たちの教団はどこに向かおうとしているのかを問わざるを得なくなりました。そんな中、住職・教会主管者の同意という不本意ではありますが、選挙条例の改正によって、住職以外の教師にも道が開かれました。せっかくの機会に、先に述べました宗門の方向性を確かめたく、と同時に、宗門に直接声の届けられなかった有縁の女性たちの声を、願いを届けたく、立候補し、ここに立たせていただいております。

さて、1996年、住職の性差が外され、5月28日現在78人の女性住職が誕生しています。しかし、それに伴う坊守の位置づけは、いまだ「男性住職の配偶者の呼称」から進展していません。望月議員を始めとするこの件に関しての質問に、当局は「女性たちの間でも意見の格差があり」ということを常套句とされ、共に考えていこうという姿勢が見られないのが現状です。

私たち教団は「坊守問題を機縁として、古い宗門体質を温存内包する大谷派寺院のあり方に宗門あげて取り組む」と宣言し、宗務審議会「坊守の規程に関する委員会」の答申では男女両性で形づくる教団をこの時代社会において、宗門内外からの提言によって、歩むべき道を明らかにすることを表明しています。

しかし、この表明に逆行するような宗門の体質が露呈いたしました。

それは、2011年の宗祖御遠忌法要を円成させるべく、先の宗調での宗議会差別問題学習会の欠席を余儀なくされてまでの今年度内局巡回を知らせる各教務所所長宛の通知文であります。

「本巡回の対象者については、帰敬式実践運動のさらなる推進について十分な伝達を行い、その実施計画を立案いただく必要があるため」として、組長(欠席の場合は副組長)、教区教化委員会の各小委員会、部会の幹事、教区会参事会員、教区門徒会常任委員会構成員、宗議会議員、参議会議員となっております。

この中に各教区坊守会長、組坊守会長、坊守、門徒女性、推進員の名前が見当たりません。この坊守不在について、当局はもちろんのこと、この文面作成にかかわられた方々は、気づくことはなかったのでしょうか。女性室を設置し、表向きにはあたかも、男女両性で形づくる教団を標榜されていますが、現実は女性不在になんら気づく人がいない有様です。と思いきや、帰敬式実践運動に関する委員会報告には住職・僧侶・坊守・推進員等々の役割が謳われています。「うちの寺は坊守で持っている」という住職の言葉が示すとおり、まさに、都合よく、利用しているとしか思えないのは私だけでしょうか。

そこでお聞きいたします。この、内局巡回における通知文の中の坊守および、門徒女性が対象者になっていないのはどうゆうことなのかをお聞かせください。

また、女性室スタッフが組織部から、解放推進本部に移行されて、名実ともに性差別の問題に取り組むべき職制なったと了解していますが、しかし、そのスタッフの処遇はいまだ、嘱託の域を出ていません。解放が意味するように、おおらかに、男と女が共に諸課題を共有することを願いとしているにもかかわらず、本部員とされないのはどうゆうお考えがあるのでしょうか。

次に、本多議員も触れられておられましたが、宗門が解放運動をいのちとして主体的に取り組むことができる力を持つということについて述べさせていただきます。まず、教団人一人ひとりが湧き上がる解放への願いを力にしていく体制になることは言わずもがなです。そのためには、内局の代わりに本部が強い力を持つということではなく、在野の人々を含めて現実に生き生きと歩みを共にすることだと思います。これを具体化し、歩んでいるのが「ハンセン病問題に関する懇談会」の存在であります。皆様方からのカンパによって、台湾の療養所入所者も含めて、去る3月7、8、9日に開催された第6回ハンセン病問題に関する全国交流集会が、大谷大学を会場の中心に190名の参加者で開催されました。参加された総長始め、議員各位の皆様も感じていただけたことと思いますが、一人ひとりと顔の見える歩みと、かかわったスタッフの創造力の結集であることを確信いたしました。その折、参加者の多くが願っている次期開催の意志があるのかどうかをお聞かせ願いたいと思います。

 

  答弁 里雄(さとお)参務

     内局巡回における呼びかけ対象者の中に坊守・門徒女性不在について、「〇×△×〇△もにゃもにゃ・・・」。「各教区サイドでだろうが」と議場からの誰かの声で、「そうです、そうです」。登壇もせず、壇に片足かけるかかけないかでの答え方。

答弁 安藤参務

     女性室スタッフがいまだ嘱託で本部員となっていないことについては、解放推進本部において様々な課題をスタッフ共々、共有して歩んでいます。

なんのこっちゃ!

     ハンセン病問題全国交流集会次期開催については、今、交流部会で次に向けての開催のために、企画検討されています。

旦保議員もハンセン懇委員として、承知されていると思います。あちゃー!でも、あなたの口から聞きたかったんです。



おかぁさん初舞台傍聴 感想

宗泉寺  次女 旦保 淳子

  母が議員になって初めて、仕事をしているところを見ることができました。京都へよく行くようになった母を見ながら、「いったい京都で何をしているのだろう。きっと京都でないとできないことがあるのだろう」と感じていました。今回議会を傍聴することになったのも、「なんだか大きな舞台に母が立つ!」ということで、家族で盛り上がったことがきっかけでした。

 このような期待が大きかったせいもあり、実際に傍聴させてもらった議会は、面白味のあるものとは思えませんでした。自分の知識不足のせいも、もちろんあります。

 まずは、議会の始まる時間が大幅に遅れたこと。これ程までに大切な議会と言われているにもかかわらず、資料の準備不足で遅れていることに妹と驚きました。

 始めは全くわからず、誰がどういう立場の人なのか、誰が誰に対して意見・報告しているのかが見えない状態でした。しばらくしてわかってきても、見えない部分が多いように感じました。それはあえて議会という形式的なことに重点をおいているのでしょうか。

 例えば、回答を求めているにもかかわらず、答えなかったり言葉を濁したりすること。意見を投げかけた人は、必死の思いで言葉を選び、限られた時間の中で相手に伝えるために準備をしてきたにもかかわらず、そのような回答ではとても失礼なことだと感じました。

 私は、このような議会で取り上げられる議案の内容については、全く無知ではありますが、議会という場のあり方を考えた時、今回の議会はそれほど意味のあるものとは思えませんでした。むしろ、今回議会で行っていることはレポートで提出し、回答から議会がスタートすれば、より内容の濃い意見や案がお互いのカンバセーションを通して生まれてくるのではないかと感じます。なぜなら、母が京都へ通う意味は、そのような議案をよりよいものにするために、調べたり考えたり話し合ったりを繰り返している、いわばその議案のスペシャリストなのですから・・・。議会に参加されていた議員の方々もそれぞれのスペシャリストなのではないでしょうか。

決算委員会 総括質問(12)

持ち時間15分 一問一答

宗務所3階会議室2部屋をとおして、下のような配置で質疑応答がされます。予算委員会も特別委員会も同じ配置です。

 左側には内局と各部署部次長。右側には質問議員と傍聴議員。一般傍聴は出来ないが、これも出来るようになるといい。議場より身近に顔があり、照明も明るいので、

お互いに表情が浮き彫り!

 まず、全体としては予算が計上されているにもかかわらず、未執行、減額執行が目立ったということです。特に、宗門の歩みとも言える同朋会運動を推進する委員会設置が達令であるにもかかわらず委員会未設置という有様です。御遠忌御修復「最終報告」に基づき中期教化研修計画を作成したので委員会設置に及ばなかったと未設置の理由が書かれてありますが、まさに、同朋会運動の意味を問い、推進していくことは御遠忌を執行していく上で不離のものであると思います。そうゆう観点に立って質問をさせていただきます。

第一点は、青少幼年センターは宗門の中でも、活発に活動されている部署であると了解しています。そのことを思う時、統括された仮称「センター構想」が浮上していますが、青少幼年センターそのものをどうしたいという論議はなされていないと思いますが、どのようにお考えなのかお聞かせください。

答弁 里雄参務

教学教化の機構改革において、十分青少
年センターが機能するよう考えていく。また、情報・支援・交流を念頭において、現在進行形で取り組んでいる。

 第二点は、1996年宗務審議会「女性の宗門活動に関する委員会」答申、2000年宗務審議会「坊守の規定に関する委員会」答申を経てもなお、もちろんその間、坊守会連盟や女性差別を考えるおんなたちの会などの団体からの要望書提出によって、女性の住職就任、女性室の設置、宗議会議員の被選挙権拡大等が認められたということはありますが、いまだに、皆さんすでにご承知であると思いますが、指針1、指針2の取り組みは進んでおりません。更に、一般質問でも言わせていただきましたが、帰敬式、総上山、テーマの趣旨を内容としているにもかかわらず、宗門当局からの内局巡回を知らせる通知文には各寺院を担う坊守、門徒女性、推進員の名が見当たらない、このことをどうお考えなのか明確にお答えをお願いいたします。

答弁 どの参務からいただいたか、

ごめんなさい忘れてしまいました。

今回は教区・組にしっかりと御遠忌の趣
旨を徹底していただくために、役職者を
対象者といたしました。あとは、教区で
考えられていかれたようです。

1977年同朋会運動15周年全国大会で「古い宗門体質の克服、現代社会と接点を持つ、真宗門徒としての自覚と実践」が基本課題として確認されました。そして、宗憲の改正、前文に「同朋社会の顕現」を宗門運営の根幹にすえられました。これらをあらためて考えられて、内局巡回資料5頁に掲げてもあります「男女両性で形づくる教団」をめざして、緊急に基本的条例の制定、法規・制度の改正の検討等々を課題とする「専門委員会」の設置は考えられていませんでしょうか。

答弁 安藤参務

男女両性で形づくる教団については、一
般質問でも述べさせていただいたとおり
その願いに立って、様々な課題を共有し
ながら解放推進本部を中心に歩んでまい
ります。専門委員会は作る予定はありません。

 第三点、出版特別会計関連について質問いたします。

私は、出版部はまさに宗門が広く内外に開く一つの部署と考えています。しかしながら、その思いとは裏腹に「同朋」誌の毎月の発行部数の減少、編集、執筆に当たっては外部からの企画・編集の協力者の要請をやめるなどでほとんどが減額執行。出版部内部で編集作業等が出来ると判断したためと答えられましたが、同朋新聞においては、御遠忌体制で増ページになるわけです。今まで主に2名の方で編集を担当されていたと聞きます。現場のご苦労はいかばかりかと察しております。まして、さまざまに発行される出版物の内容、発行については宗務審議会出版委員会に委ねられているとも聞きます。事務当局がいくらプランをもっていても、それが、おおらかに通っていかない現実があるのではないでしょうか。宣伝についても、広告は文化時報だけ、新聞については北国新聞、東京新聞にとどまっているのも、総長は教育の現場に真宗の教えが浸透していないとおっしゃっていますが、将来を見通しての宗門自体の体制に起因しているのではないでしょうか。いかがでしょうか。

答弁 もう誰が答えたのか。きちっとやれていると答えておられました。

もうここまで来ると、質問が空しくなって力がわいてこない状態になりました。申し訳ありません。消化不良!落胆の真っ只中でした。

逆に、さすが長年議員をされ、参務にまでなられる方は、自分たちが疲れないように答弁されることに頭が下がりました。

私の方は、新人なるが故なのか、疲労困憊の状態でした。

※ 2006年度一般会計 経常部・臨時部合計851,800万円

前年度予算に比べ2,240万円増

※ 教学教化の機構改革(試案)について

   真宗教化センター(仮称)構想は、現在の教学研究所、解放運動推進本部、研修部、

教育部および青少幼年センター準備室を廃止し、統括したセンター構想の立ち上

げとなっている。

この構想は中央集権、統合された組織となっているといっても過言ではありませ

ん。このペーパーにはセンター長の統括という言葉が何度も出てきます。しかし、

統括された教化体制が、一人一人の上に生き生きとはたらくことは不可能である

と思います。今議会では提案されなかったものの、次年度には宗務審議会で議論

していくとか。そのメンバーの公表もない。私たちは、多分非公開であろう宗務

審議会の動きをなんとかして注視していかねばならない。

これは、宗門を開くことになると言いながら、まさに、一人一人の闊達な動きを

抑制しようとするのに他ならず、まさに、内にこもれるものとなっていくことは

否めないと思います。

※ 同朋会運動推進委員会未執行について

   2004年度300万円を計上しているにもかかわらず、開催が滞っていることにつ

いて質問したところ、重要性は認識するが、諮問機関なので開くに及ばなかった、

と総長。わけのわからない答弁。しかし、同朋会運動推進は宗門の歩みには欠か

すことの出来ない大切な内容を持っているものです。2006年度予算にいたって

200万円と減額されています。本当に、方向性が見えない一つでもあります。

※ 大阪天満別院輪番のセクシャルハラスメントについて

   昨年9月に聞き取りをしていたにもかかわらず、同朋社会推進委員会での言及が

あるまで、「個人を傷つける」ということを理由に、隠蔽していたとしか思えませ

んでした。また、聞き取りについても、女性が当たったと報告があったが、男性

によるものでした。緊急の調査委員会の設置を要求するも、返答なし。今年中に

ガイドラインを作るとか。解放同盟からの糾弾をどう受け止めてきたのかを問わ

ざるを得なくなりました。これからも、同朋社会推進委員会で大切な課題にして

いきたいと思います。

おもいたつこころのおこるとき

  

200661日、私にとって初めての宗議会常会が始まりました。昨年10月、議長・副議長・総長選出の臨時宗議会でおぼろげながら、議場の様子や日程のあんばいを知ったと思っていました。しかし、日程において、だいぶその雰囲気は違っていました。午前9時、宗務所へ。午後4時から5時、退宗務所。最初の一週間はもちろん、格調高い総長の所信表明演説、財務長演説で始まります。そして、その後はこの時間帯に各委員会(2004年度決算委員会・2006年度予算委員会・特別委員会・請願委員会)が毎日のように組み込まれます。

私は決算委員会に所属しましたが、もうすでに執行されてしまっている2004年度の決算を精査していくというなんとも空しい作業です。とは言いつつ、何と減額執行、未執行の多いこと。素朴に、残金はどのように使われていくのか(半分は平衡資金積立に、半分次年度繰越金と聞いてはいるものの)、確認せねばならないと思った。

後半の一週間は、各会派からの一般質問で始まります。決算での中で実際に現場はどうなっているかを検分するための視察(祖廟墓地修復現場、聖護院別邸明渡し後の土地利用など)と、各委員会の総括質問、そして13日、採決となります。

それぞれの場面は次のページに譲るとして、数字と使途を見ながら、まず感じたことは宗務所各部署で働く職員・スタッフをはじめ各教務所、教区・組で汗を流す人たちの顔が見えているのだろうかということです。特に、御遠忌職制が入り込んできている今、あれもこれもが一人ひとりの肩にのしかかり、悲鳴にも似たものを感じます。

総長は淡々と(意味・あっさり。こだわらない。) 「宗門が社会に存立するただ一つの根拠は、自らが真宗を学び、その教えに立って、一人でも多くの人に『本願を信じ念仏もうす』者、即ち自信教人信の誠を尽くす人となっていただくためであり、そのための真宗同朋会運動であります。その運動が、発足当初に掲げた『人類に捧げる教団』として、この時代社会に山積する諸課題に的確に応えていくためにも、さらなる教学の振興と教化の推進が不可欠であることは論をまちません」と演説されました。その通りです。しかし、この言葉とは裏腹に現実に、時代に、社会に「生きてはたらく」ことになっていないことを悲しいけれど認めねばなりません。

『おもいたつこころのおこるとき』とは、「ただ思う心のおこるときではない、思い立つんです。立ち上がる。腰を据えることではない、立ち上げるんです。立ち上がるのを相応というんです。仏教相応と。相応しないから、立ち上がれないんです」と、藤元正樹さんは教えてくださっています。

今、日本という国はどこに向かおうとしているのでしょうか、という危機感と同じくして、私たちの宗門がどこに向かおうとしているのかが見えなくなっています。いえ、見えています。外に向かっていないことは確かです。「内に開く」という言葉があるのなら、内にも向かい、開いていないのが現状だと言わねばなりません。

この現実を私たちは、落胆、悲歎するけれど、そこに止まるわけにはいかないのです。そこからの出発が私たちに負荷されているのです。ともに、歩み続けたい。

20063月から6月常会までの京都での会議

 〇32日     同朋社会推進委員会

 〇44日〜5日  「開く会」議員勉強会

 411日〜12日 同朋社会推進委員会主催 

一期議員研修会「岡山・長島愛生園」

 〇418日〜20日 宗政調査会

 〇59日〜10日  同朋社会推進委員会

 522日〜23日 「開く会」勉強会(常会前の決算書・予算書の見方等)

事務局長傍聴記

さる、6月13日、定宗の傍聴に上山しました。

午前6時20分東京発の「のぞみ」に乗り、9時に京都へ着き、本山・東本願寺へ。

阿弥陀堂を参拝後に、宗務所3階の宗会中の会派の「宗門を開く会」の部屋へ行き、一日の日程を聞いた。

午前中は予算委員会の総括質問で、一般傍聴はできず、議員だけということで、宗務所内の友人のところへ。宗会中には各教区出身の「同郷の会」が開かれ、議員との懇談会が催された。その時の状況や、立子さんの一般質問の時のことなどを聞いた。1年生議員とは思えぬほどあがることもなく実に堂々として落ち着いた状況で話されていたとか。

 午前中からの予算委員会の時間が延長になり、その後の宗会理事会、運営委員会の開催がそれぞれ遅れ、16時50分から本会議(採決)になった。

 傍聴券と傍聴規則とリボンを渡され傍聴席に、傍聴は参議会の方が数名と宗務役員数名の約10人ほどである。右側奥に着席した。

 議員が議場に入場した。座席は、右から興法議員、グループ恒沙、宗門を開く会、元真和議員の順。続き議長団が入場。真宗宗歌斉唱の後に、すぐに本議会が開始された。

 議長が議案1の表題を述べると、議員の中から提案で

議員A「議長―」

議長「○○番」

議員A「議案について委員会にて審議を尽くしましたので即刻採決をお願いします」

議長「ただ今の提案に異議のあるものは?」

ぱらぱらと「異議なし」

という具合に、淡々と議案について採決が進められて行く。「賛成多数よって第○議案は可決します」「全会一致。よって可決します。」というのが第25議案まで続く。

 第26議案から否決が続くも混乱や野次が出ることもなく予定の36議案の採決が終了し、議会は閉会した。

 閉会は18時07分であった。

 今回、初めての常会傍聴であったが、組の住職研修などのため、旦保議員の一般質問や「宗門を開く会」の各議員の事務長の集まりに参加できなかったことが残念だった。本会議の採決はほぼ淡々と採決がなされたことは、その前の委員会で審議・論議が一応尽くされた(?)からだと勝手に思い込んでいる。傍聴者にも資料があるといいなと思った。

                                                        東京5組 道教寺 副住職 須賀 力

光風だより 第2号

発行日 2006年6月30日

発行所 宗門に風をおくりこむ会“光風”

〒 330?0842 埼玉県さいたま市大宮区浅間町2-159-1 宗泉寺内

Tel:048-644-7600  Fax:048-644-7601