一般質問  2007.6.6 5分     旦保立子

以下の5点について質問いたします。

1、    セクシャル・ハラスメント防止のためのガイドライン策定及び相談窓口設置に関しての作業班の現在までの進捗状況をお知らせください。

2、    昨年常会において、大澤議員の質問で過疎の問題は門徒戸数調査で見えてくるとの答弁でしたが、それ以来、聞き取り、説明会において、何がわかりましたか。

3、    前教学研究所人事の理由の不統一についてお聞きいたします。
総長は後任に道を譲る。
長久寺参務は、2007227日に開かれました全国正副議長会臨時総会の内局懇談において「宗門が鉢巻締めて、わっさわっさとやって、反対とか賛成とかやって、反対とか賛成とか、そんな団体ではないのだと。そういう意味で、教学研究所の人事もその一環としてあることも、はっきりと申し上げていいのではないかなと思っております」との発言がありました。この不統一をどのように了解すればいいのでしょうか。

4、    「坊守の位置付けに関する委員会」についての今議会総長演説中、1999年宗務当局からの提起である指針1,2と切り離しての「坊守」の位置付けを考えていく旨をお話になりました。そこにおける「坊守」の定義と任務について、総長および担当参務自身はどのような見解をお持ちなのでしょうか。加えて、予算書を見ると、すでに坊守就任式の予算が計上されていますが、同宗務審議会にて審議中にもかかわらず、計上されているのはどのような理由からなのでしょうか。

5、    解放推進本部における女性室スタッフはいまだ非常勤嘱託の域を出ていません。スタッフの中で少なくとも一人でも、本部委員として採用されるお考えはありませんでしょうか。

2005520日、宗祖親鸞聖人750回御遠忌に向けて、真宗本廟 お待ちうけ大会が開催され、宮城先生から「汝、起ちて更に衣服を整うべし」という講題で迫真のお話を戴きました。それから2年余、私たちはこの言葉をどのように身に受け止め、どのように表現してきたでしょうか。

 200510月第二次熊谷内局が発足し、今に至っております。その間、御影堂の修復は進んでまいりました。しかし、宗門の最高議決機関である宗議会の宗務執行の長として、また宗議会に責任を負うべき内局のこれまでの言動には、御同朋を見失っているとしか言いようのない思いをぬぐいさることはできません。また、「念仏者を生み出す」ことに腐心されている意気込みからは程遠いものと言わねばなりません。

 折りしも、総長の懸案であった教学教化の機構改革に関する委員会が立ち上がり、挙党体制で宗門の根幹でもある教学教化を構築せんと審議が進められています。その資料である報告書には内外に教えを公開していくことを基本姿勢とした教化センター構想が述べられています。そして、現代社会の様々な課題に敏感に反応し、的確に問題提起をするために同センター設置が急がれるとしています。しかし、この願いに立った時、「世間でいろいろ動き回っているのは自信喪失の裏返し」などという発言は出て来ないのではないでしょうか。

親鸞聖人像にしても、首を傾げたくなる発想で、育成員の方々にお話されています。

 これら一連の発言は、単に一個人の言葉として看過することはできません。それは、この言葉を見過ごすことは、自分自身をも許すことになるからであります。

 宗門存立の使命である同朋教団の確立は「宗門は内部から枯渇し、崩壊して、時代の前に無力無能の形骸を曝すことになるであろう」と宮谷法含氏が50年前に警鐘を鳴らしたごとく、悲しいことではありますが、その危惧は今、否めない情況にきていると思います。

 掛け声だけでなく、その事実にたって私たちは宗門の歩むべき道を問わねばなりません。